
目次
◆ はじめに
こんにちは、すーやんです。
前回「【初心者挑戦】仮想通貨自動売買Bot構築〜構想と戦略を考える〜」に引き続き、
今回は、自動売買Botの開発に向けて環境構築と、設計方針の確定を行います。
この記事を読むと、仮想通貨自動売買Botの開発に必要な環境構築と設計方針を固めることができます。
◆ 開発環境の準備
Pythonのインストール
- Python公式サイトから、OSに応じたバージョンをダウンロードする
Windowsの場合、「Download Python 3.x.x」を選択してください。 - ターミナルまたはコマンドプロンプトを開き、以下のコマンドでインストール確認を行う。
python –version
エディタのインストール(VS Code)
VS Codeは無料で、Python開発に便利な拡張機能が揃っています。
- 公式サイトからインストーラーをダウンロード
- インストール後、VS Codeを起動
- 左サイドバーの「拡張機能」アイコンをクリック
- 「Python」と検索し、Microsoft製の拡張機能をインストール
◆ 使用する取引所のAPIキーの取得
Coincheckの登録方法
- Coincheck招待リンクから登録ページへアクセス
- メールアドレスとパスワードを入力し、アカウント作成
- 本人確認書類を提出
- 審査完了後、ログインして利用開始
二段階認証の設定
- Coincheckにログイン
- 「設定」→「二段階認証」を選択
- Google AuthenticatorでQRコードを読み取り
- 6桁コードを入力して有効化
APIキーの発行
- CoincheckへPCブラウザからログイン
- 「APIキー」メニューから「APIキーの新規作成」を選択
- 設定する権限:
- 読み取り(Read):チェック
- 取引(Trade):チェック
- 出金(Withdraw):チェックしない
- 任意の名前(例:auto-trading-bot)を入力し、キーをメモ
※APIキーは非常に重要な情報です。
絶対に他人に見せたり共有したりしないでください。
GitHubやブログなどに誤って公開しないよう注意しましょう。
◆ Botの設計方針の詳細化
基本構想
本Botの開発にあたり、まずはプログラミング言語や取引所、取引対象を明確に設定しました。
これにより、開発の方向性がブレず、効率的かつスムーズに進められるための土台を築いています。
- プログラム言語:Python(未経験)
- 取引所:Coincheck
- 取引対象:BTC
- 指標:ボリンジャーバンド
- 購入条件:-2σを下回る
- 売却条件:+2σを上回る
取引戦略
利益を最大化し損失を最小限に抑えるため、シンプルかつ実績のあるボリンジャーバンドを使った売買ルールを採用しました。
明確なルールにより自動化の精度も高まります。
- 使用指標:ボリンジャーバンド
- 売買ルール:
- 買い:-2σを下回ったとき
- 売り:+2σを上回ったとき
- 取引ペア:BTC/JPY
リスク管理
資金の安全性を確保しながら運用を継続するため、最小取引単位の設定やストップロスの有無を検討しています。
リスクコントロールは長期的な安定運用に欠かせません。
- 最小取引単位:0.001 BTC
- ストップロス:設定なし
- テイクプロフィット:+2σに到達した時点で利益確定(固定の利確幅ではなく、売却条件に従う)
取引の実行方法
成行注文を使い迅速に取引を成立させる設計とし、15分足チャートを基に判断を行うことで、相場変動に対して適切に反応できるようにしています。
常時監視も欠かせません。
- 注文方式:成行注文
- 監視:24時間稼働
- 判断基準:15分足チャート
監視とログ
Botの動作状況をログに記録し、問題発生時も安定して動作し続ける仕組みを構築します。
これにより、トラブルの早期発見や改善が可能となります。
- ログ出力:要所に記録
- エラー処理:異常時も継続動作
APIの制約
CoincheckのAPIには一定のリクエスト制限があるため、それを超えないようBotの設計に配慮しています。
これによりAPIからのアクセス遮断を防ぎ、安定した取引を維持します。
- Coincheckの制限:1分間に100リクエスト
※本Botの設計では上限を超えない想定
通知機能
取引結果を即座に通知することで、状況をリアルタイムに把握し、必要に応じて素早く対応可能にします。
無料で使用できるもの使う予定で、利便性を高めます。
- 取引実行時に即時通知
- 通知内容:取引結果(利益・損失)
- 通知手段:今後選定
◆ チェックリスト:今回やったこと
ここまでの手順を順番に進めていくことで、開発環境が整い、開発するBOTの実装方針が決定されます。
下記のチェックリストで、各項目を確認しながら作業漏れがないかチェックしてみましょう。
- Pythonがインストールできた
- VS Codeの環境が整った
- CoincheckでAPIキーを発行した
- Botの売買戦略が明確になった
- 通知機能の実装方針を決定した
以上の内容がすべて完了していれば、実装に速やかに着手可能です。
まだの項目があれば、焦らず一つずつ取り組んでみましょう。
◆ 次回予告
今回の記事では、仮想通貨自動売買Botの開発に必要な環境構築と、取引戦略・リスク管理などの設計方針を明確化しました。
次回は、実際にBotのコードを書き始め、取引所APIとの接続とデータ取得処理などを実装していきます。
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